行事・神事

重蔵神社では五穀豊穣、大漁祈願、地域安泰、商売繁盛などを祈る時節の祭祀が執り行われます。輪島に息づく神社祭祀の古態を伝える神事の営みは民俗学上、極めて貴重なものです。年中行事・神事に加え、毎月1日の早朝には、午前6時から「おついたちまいり」の特別祈祷を奉仕し、多くの方にご参拝をいただいております。(午前8時まで)

1月1日元旦祭

元旦、午前零時に宮司が神社内にて若水を汲んで祭典にて新年の天下泰平、五穀豊穣を祈念し、参拝者の開運招福、無病息災をお祈りいたします。

1月7日成祝式

神楽初めの神事。昔から能登は、大変神楽が盛んな地であり各地にいろいろな神楽があります。当社でも年中行事を通して神楽があります。しかし、神様に静かなお正月を過ごして頂くため、元旦から七日の神楽初めの神事まで神楽を奏楽しない慣わしになっています。

御宝木(ごほうぎ)と呼ばれる生命力の強い川柳の木を叩くことによって「音が鳴る」と「物が成る」の意味があり、また叩いた後の御宝木がささらになり、稲穂の様な形になることから、五穀豊穣・天下泰平を祈念する神事となっています。

1月14日面様年頭(めんさまねんとう)

古来より正月には歳神様(としがみさま)をお迎えし、その一年の幸いを願う風習があります。歳神様とは、家々に一年の実りと幸せをもたらすために、高い山から降りてくると考えられている新年の神様です。当社では小正月に「串柿面(くしがきめん)」と「女郎面(じょろうめん)」というお面をつけて歳神様に扮し、各家々をお祓いし新しい年の家内安全を祈願して回ります。

1月15日左義長

新年の御飾りや古い御札、御守などを神社にてお焚き上げいたします。書初めや和歌・俳句などをお焚き上げして天の神様に諸芸上達も願う行事です。

1月15日御日待講

太陽(日)の恵みに感謝するお祭りです。食べ物は、太陽の恵みを受けて収穫されます。私たちは、それを頂いて生活していることに感謝するとともに旬の食材を使った郷土料理を頂きます。その昔は夜通し起きて過ごし、日の出を拝む行事でした。

1月24日鎮火祭

当社の祭初めである鎮火祭は、一年に最初のお祭りです。明治に大火に見舞われたため、年頭にこの年も火事や災厄などが起きず無事に祭事を行えるように祈願します。またこの神事は鎮花祭とも言い、花は心を意味し、心を静めることで人々が病気やけがをしないように祈る神事でもあります。

2月3日追儺祭(ついなさい)

立春の前日に新しい春の邪気を祓うために行うお祭りです。一般的には節分と呼ばれる行事で福豆を撒いて鬼を祓うというものです。還暦を迎えた年男が豆を撒いて鬼を外に追い出し、福を内に呼び込みます。続いて厄年の会長と三太夫が輪島の商売繁盛、大漁祈願、豊作祈願を行います。「ごもっとも!ごもっとも!」と合わせる三太夫のユーモラスな掛け声も楽しい神事です。

3月1日~7日如月祭

石川県無形民俗文化財に指定された当社の冬の大祭です。神事に奉仕する氏子の49歳の男性をお当と呼び、一週間女人禁制の当屋に籠り、精進潔斎して天下泰平・五穀豊穣・氏子の繁栄を祈願する特殊神事です。一日の当屋清祓いから慶賀祭、山起式、献備式など様々な神事が行われます。(一部の神事を除き、一般の方の祭典の見学はできません。)

4月5日、6日春祭・曳山祭

華やかな総輪島塗の花山山車が氏子市中を清めながら子供たちに曳かれて巡ります。曳山神事ののち神輿渡御があり、曳山神事で氏子中の罪穢れを神輿にのせ、御手洗川で祓い清めます。氏子中の安全と厄除けを祈願します。

4月5日春祭宵宮・神主舞(かんぬしまい)

春祭り初日の宵宮祭、神事の中で輪島に春が来たことを喜び、その喜びを表した舞です。神職が神前にて滑稽な舞を披露することで、参列している氏子の皆が笑うほど、神様もお喜びになり、福を呼ぶとされています。神事の名前と意味をもじって「寒(かん)の終(しま)い」とも呼ばれています。全国的に神職が祭礼で舞う例はほとんどなく、非常に珍しい神事となっています。

6月30日夏越の大祓

半年間の罪穢れをお祓いする神事です。来る夏を清々しく過ごすために人々の健康と繁栄を祈願します。拝殿前の茅の輪をくぐってお詣り下さい。ご参拝の方には無病息災を祈る赤米の朝粥をご用意しております。

8月23日、24日大祭

日本文化遺産に登録されたキリコ祭りであり、能登の夏祭りを代表する当社の夏の大祭です。重蔵神社の神様と舳倉島の女神様が河井の浜でお会いになり、新しい御子神様をお産みになるというお祭りです。浜辺に高さ10メートルの大松明を焚き、火と水で罪穢れを祓う夏越の神事でもあります。

9月23日、24日合社祭

当社の氏子内3地区で祀られていた諏訪神社(山)、住吉神社(海)、弥勒社(田)の三社合同の大祭です。氏子五十町内持ち回りで祭事を担当します。

9月23日太鼓打ち競技会

合社祭の神賑行事で行われる太鼓の競技会です。各地に伝わる祭太鼓の伝承と後進の育成を願い、昭和初期から現在まで長らく開催されています。子供の部と大人の部があり、能登一円はもとより富山など北陸からも多くの参加者が集い、太鼓の腕を競います。優勝者は拝殿で奉納太鼓を演奏します。

10月15日御日待講

太陽(日)の恵みに感謝するお祭りです。食べ物は、太陽の恵みを受けて収穫されます。私たちは、それを頂いて生活していることに感謝するとともに旬の食材を使った郷土料理を頂きます。その昔は夜通し起きて過ごし、日の出を拝む行事でした。

11月23日新嘗祭

この年の稔りに感謝するとともに、一年間無事に日々の生業に勤められたことを感謝する神事です。

12月20日大祓式

夏の大祓式と同様に半年間の罪穢れをお祓いする神事です。年越えにお祓いをうけ来る新年の人々の健康と繁栄を祈願します。

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